理事長ごあいさつ

  

公益社団法人ACジャパン理事長    藤重 貞慶

藤重理事長

 「公共のための広告活動を通じて社会に役立つメッセージをお届けし、世の中を少しでも良くしたい」。この志のもと、今から半世紀前の1971年に、ACジャパンの活動は始まりました。

 それから50年、2021年7月にACジャパンは創設50周年を迎えました。創設当初114社の会員でスタートした活動は、現在では北海道から沖縄まで全国に8事務局を設け、約1000社の会員社に参加していただけるまでに成長いたしました。2009年には名称を公共広告機構からACジャパンに改め、2011年からは公益社団法人としての活動を展開しています。

これまでご支援をいただいた関係者の皆様には、この場をお借りいたしまして心より厚く御礼申し上げます。


 ACジャパンは創設から今日まで、様々なテーマでキャンペーンを展開してまいりました。「公共マナー」「環境問題」「いのちの大切さ」「親子のコミュニケーション」といった時代を超えた普遍的なテーマや、「いじめ」「認知症」「ネットモラル」「防災」など、時代・世相を反映したテーマ、社会がその時必要としているメッセージを発信し、人々の心に働きかけてきました。また、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など大災害の発生時や、新型コロナウイルス感染拡大に際しては、臨時キャンペーンを展開しました。

 現在も解決すべき課題は未だ多く残されておりますが、過去の半世紀を見つめ直すとともに、未来に向けて思いをめぐらし、今後も様々な課題・テーマに光を当てて行きたいと考えております。


 新型コロナウイルス感染症や大規模自然災害、地政学的リスク等に直面するなか、人間社会の普遍的な価値や公共的な規範、人の心の大切さというようなことが、より重要性を増しています。公共広告を通じた活動を行うACジャパンの果たすべき役割も益々大きなものになってきていると考えます。

 ACジャパンでは創設50周年を機に、新タグライン「気づきを、動きへ。」を制定しました。あらためて創設の原点に立ち返りながら、公共のための広告活動を通じて、人々の行動、社会の動きへもつながるようなメッセージの発信に努めていきたい、との思いを込めました。

 皆様方にはさらなるご支援・ご協力を賜わりますようお願い申し上げます。