Report第22回ACジャパン広告学生賞 受賞作品発表
22回目を迎えた「ACジャパン広告学生賞」は今年も多くの学校に参加いただき、
新聞広告部門は791作品、テレビCM部門は302作品の応募がありました。
学生ならではの感性で制作された公共広告はテーマや表現方法が多岐にわたり、
一次・二次・最終選考と毎回白熱した審議が繰り広げられ、
厳正なる選考の末にグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞、優秀賞、奨励賞が決定いたしました。
グランプリと準グランプリ受賞作品は、ACジャパンの広告として7月より後援社のBS11局、全国5紙で放送・掲載されます。
3月25日(水)には渋谷のスクランブルホールで表彰式が開催され、
受賞者の歓喜とあふれる笑顔で第22回の広告学生賞を華やかに締めくくりました。
Review講評
新しい視点が映す、いまの社会
第22回ACジャパン広告学生賞には、全国から本当に多くのご応募をいただきました。
社会の課題をテーマに公共広告を制作していただくこの賞ですが、社会が急速に変化し、さまざまな課題が生まれている今、
学生の皆さんが社会に強い関心を持ち、真剣に向き合っていることが、作品の一つひとつから伝わってきました。
AIをはじめとするデジタル社会の進展によって生まれている新たな問題や、日常の中に埋もれてしまいがちな課題など、
若い世代ならではの感性や視点によって切り取られたテーマが多く見られました。
そこには、いまの社会の姿がありのままに映し出されているようにも感じられました。
学生の皆さんの発想力や表現力は、これからの社会をより良い方向へ動かしてくれる大きな力になると思います。
この広告学生賞が、多くの人にとって公共の視点を持って社会を考える一つの機会になってくれることを期待しております。
最後に、ご応募をいただいた学生の皆さま、ご指導をいただいた先生、ご後援企業の皆さま、
そして選考委員の皆さまに心より御礼申し上げます。
AIがあたりまえにある世界のなかで。
今年も、学生のみなさんから、たくさんのアイデアが集まってきました。学生の社会課題の解決への関心が、
ますます高まってきているのだと実感した選考会でした。プロ顔負けの視点と表現の数々に、
選考委員も迷いに迷って議論を重ねて、グランプリを選びました。選考会のなかでも、議論を呼んだのがAIです。
課題の発見でいえば、この作品はAI社会に対する警鐘だが、はたしてここで留まっていいのか?もうAIがあたりまえにある世界で、
次の切り口があるのではないか?とか。表現ひとつとっても、非常に完成度の高い作品が、
これが生成AIツールでつくられたクラフトだったら嫌だな、とか。ひとりひとりが、長年クリエイティブを磨いてきた、
見続けてきた選考委員にとっても、悩みの多い選考会だったと思います。最終的には、それがAIであろうとなかろうと、
優れたアイデアと高いクラフト性に一票を投じることで、素晴らしい作品たちを選出することができました。
俳句の季語が死語になってしまう世界を憂いた作品や、メディアやSNSに潜む「切り取り」を描いた作品など、
CMも新聞広告も学生ならではの鮮やかで大胆なアイデアがグランプリに輝きました。
テクノロジーは世界や社会に大きな影響を与え、そこにまたアイデアが生まれる。新しい気づきは、もう始まっているのです。









