Comment受賞者のコメント
Comment第19回ACジャパン広告学生賞 受賞者のコメント
テレビCM部門TELEVISION COMMERCIAL
新聞広告部門NEWSPAPER ADVERTISING
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グランプリ
東京工科大学
高橋 知聖
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準グランプリBS民放賞
武蔵野美術大学
深谷 小春
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グランプリ
長岡造形大学
秋田 優月
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準グランプリ
東北芸術工科大学
白鳥 舞
テレビCM部門TELEVISION COMMERCIAL
Grand Prixグランプリ
東京工科大学
デザイン学部 視覚伝達デザイン専攻 3年
高橋 知聖
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1.受賞おめでとうございます。受賞の一報を受けたときのお気持ちをお聞かせください。
まずは本当に驚きましたが、制作メンバーにすぐ連絡をし、喜びを共有しました。
今までいただいた最も大きな賞でしたので、達成感と共にこれからも制作を頑張っていこうという気持ちにもなりました。 -
2.なぜこのテーマで作品を制作されたのですか?
同世代の友人が過去に頑張りすぎたことで自分を見失いそうになった経験を話してくれたことがきっかけです。
身体は休ませていたが心が常に疲れ切っていたという言葉を聞いて本質的な休息とは何か、と考えたことでこころの健康というテーマを選びました。 -
3.制作過程で苦労した点やエピソードなどがあれば教えてください。
特に心の休息というテーマに対してどうアプローチを行うか悩みました。
また、ゲーム風の画面作りをする上で、適切な表現を探ることに苦労しました。通常のアニメーションと違い、ゲームで用いられる、いわゆるドット絵ではピクセル数の制約の中で、人物やオブジェクトを描写する必要があります。そのため、私たち作り手と視聴者の間の認識に齟齬が生まれないよう、色彩やキャラクターの動きには特に注力して制作しました。 -
4.この作品であなたが一番伝えたいポイントやメッセージは何ですか?
現代社会に生きる私たちにとって、他者の存在は良くも悪くも自身の在り方に多大な影響を与え、周りの声に釣られ奮起することも、心無い言葉に苛まれ自信を無くすことも、誰にでも経験がある事だと思います。そんな中で、体は休めても、心は知らず知らずのうちに、休めていないことがあると考えました。そうした社会の奔流の中であっても、タイトルにもある通り、「休む」という選択肢があることを忘れないでほしい、自分が疲れ切ってしまう前に少しばかりの休息をたまにでもいいからとって欲しいというメッセージがこもっています。
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5.最後に、受賞のコメントをお願いいたします。
このような素敵な賞を頂けたこと、本当に嬉しく思います。
今回私は問題を考え、想いを持ってディレクターという立場を担いましたが、その想いを一緒に考え、どうしたら受け手に伝わるか、試行錯誤しながらも実際に形にしてくれた制作メンバーがいてくれたことで結果につながったと心から思います。今回を通して改めて制作は楽しいなと感じました。何度もアドバイスをくださった先生方、きっかけをくれた友人、共に進んできたメンバー全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!
Semi Grand Prix準グランプリBS民放賞
武蔵野美術大学
造形学部 デザイン情報学科 2年
深谷 小春
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1.受賞おめでとうございます。受賞の一報を受けたときのお気持ちをお聞かせください。
ありがとうございます。かなりエモいです。私ひとりの力ではなく、指導していただいた先生や、制作において互いに助け合った友人たちのおかげで完成した作品だと思っているため、私の作品が評価していただけたことは、制作に向き合っていた時間を肯定していただけたようで嬉しく思いました。
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2.なぜこのテーマで作品を制作されたのですか?
映像を作り始めるときに、伝えたいテーマよりも先に絵面が面白いものを撮りたいなと考えていました。空想で人格などを考えることが好きなので、存在しない人の本や帯を作って実在するかのように並べたいという欲望で制作を始めました。昨今では、Z世代と呼ばれる私たちが触れる本や音楽のなかでも若者言葉が使われていることに興味があり、言葉について考えるテーマになりました。
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3.制作過程で苦労した点やエピソードなどがあれば教えてください。
映像作品を撮ること自体が初めてだったので、画角を決めることやカメラの動かし方など、映像制作の基礎的なところから躓きました。小道具の文庫本を大量に作って並べる余裕は無かったので、限られた個数で画角を狭めて本屋のように見せるという点でも苦労しました。
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4.この作品であなたが一番伝えたいポイントやメッセージは何ですか?
日々移り変わり新しく生まれていく言葉を、ただ否定したり拒否したりするよりも、おもしろがっていくことができたら視野が広がるのではないかな、と思います。
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5. 最後に、受賞のコメントをお願いいたします。
この作品を選んでいただきありがとうございました。制作にあたり、ナレーションを入れてくれた友人や、文庫本のカバー写真に協力してくれた友人など、周りの人に助けてもらうことで作ることができた作品です。皆に感謝を伝えたいと思います。
新聞広告部門NEWSPAPER ADVERTISING
Grand Prixグランプリ
長岡造形大学
造形学部 視覚デザイン学科 3年
秋田 優月
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1.受賞おめでとうございます。受賞の一報を受けたときのお気持ちをお聞かせください。
素直に驚きの気持ちでいっぱいでした。お知らせを受けた当時はもちろんですが、今でも実感がありません。ただ、とても苦労しながら制作した作品だったので、こういった形で認めていただけたことが本当に嬉しかったです。
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2.なぜこのテーマで作品を制作されたのですか?
ヤングケアラーの方達の生活に密着したドキュメンタリーを見たのがきっかけです。ヤングケアラーの名前や概要は知っていてもその実態までは知らなかった私は、その内容にとても衝撃を受けました。番組を見たのは偶然でしたが、現代において少しでも多くの人に知ってもらわなくてはいけない問題だと感じ、これをテーマにすることに決めました。
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3.制作過程で苦労した点やエピソードなどがあれば教えてください。
どのような印象の作品にするべきか、最後まで随分と悩みました。ヤングケアラーは確かに現代の社会問題となっていますが、そうなるまでに至った過程には各家庭に様々な事情があります。当事者ではない私がどのような形でこの問題を伝えるべきか、どのような伝え方をすればより多くの人にこの問題を知ってもらえるのか。実態について調査をするのはもちろん、大学の先生方をはじめできるだけより多くの人に相談しながら、主観に偏りすぎないメッセージを伝えられるように努力しました。
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4.この作品であなたが一番伝えたいポイントやメッセージは何ですか?
家庭内の問題や悩み事は、外部からは見えにくいものです。それでも、ヤングケアラーは思っているより身近に存在しているかもしれません。彼らの未来を守るためには、現行の社会制度の見直しなどの根本的な解決策はもちろんのこと、子どもの小さなSOSのサインに気づくことのできる周りの大人たちの手助けが必要不可欠です。子どもたちから選択肢が奪われるのを防げるように、「ヤングケアラー」という存在とその実情について、少しでも意識する人が増えていってほしいと思います。
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5.最後に、受賞のコメントをお願いいたします。
このような素晴らしい賞をいただけて、本当に嬉しく思っています。ご指導してくださった先生方、そして相談に乗ってくれた母親や友人たちには感謝の思いでいっぱいです。実際に紙面に掲載されるということで、この作品を通じて、少しでも多くの人に「ヤングケアラー」という存在や彼らの抱える困難について知っていただけたら幸いです。改めて、本当にありがとうございました。
Semi Grand Prix準グランプリ
東北芸術工科大学
デザイン工学部
グラフィックデザイン学科 3年
白鳥 舞
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1.受賞おめでとうございます。受賞の一報を受けたときのお気持ちをお聞かせください。
まさか賞をいただけるとは思っていなかったので非常に驚きました。はじめは、喜びより驚きが大きかったのですが、徐々に実感が湧いてきて頑張って制作してよかったなと思いました。
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2.なぜこのテーマで作品を制作されたのですか?
バス停に並んでいる人たちが、全員スマホを見るために下を向いている光景を見て、違和感を感じたことがきっかけでした。全員が首が折れたように下を向いていて、なんとも言えない不気味さを感じました。調べてみると「スマホ首」という症状があり、現代病となっていることを知りました。自分も気を付けなければと思った経験から「スマホ首」について知ってもらおうと思い、テーマに選びました。
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3.制作過程で苦労した点やエピソードなどがあれば教えてください。
自分がバス停で感じたなんとも言えない感覚を表現するには、どのようなビジュアルを最適なのか悩みました。下を向く姿が枯れたひまわりみたいと思ってから、他の要素と合わせていく内に情報量が多くなり、ビジュアルが複雑になってしまいました。伝えたいことは何だったのか本質を見直し、最終的には最初の気づきだった枯れたひまわりに戻り制作を行いました。
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4.この作品であなたが一番伝えたいポイントやメッセージは何ですか?
「スマホ首」はストレートネックとも呼ばれ、長時間下を向く姿勢が続き、重たい頭を首が支えることができないため発症します。もちろんスマホの普及も原因のひとつですが、コロナ禍でデスクワークが増えたり、気分が沈みがちになったことも大きな原因ではないかと感じ、「うつむく時間が増えています。」というキッチコピーを考えました。スマホを操作する以外でもうつむく時間が増えている現代で、少しでも視線をあげてみてほしいと思いました。この作品が普段の姿勢を見直すきっかけになれば嬉しいです。
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5.最後に、受賞のコメントをお願いいたします。
この度は、準グランプリを受賞することができ、大変嬉しく思います。このような賞をいただいたのは初めてのことで、非常に驚きました。制作していく中でアドバイスをしてくださった先生方、相談に乗ってくれた友人たちには感謝の気持ちでいっぱいです。最後になりますが、今回はこのような賞をいただき光栄に思います。ありがとうございました。
※受賞者の学校名、学年は受賞時(2023年3月)のものです。